【丁寧に解説】引っ越し物件を探そう!

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春、進学、就職や転勤や異動など様々な理由で、だれもが一度は経験するであろう、引っ越し。一部の人を除いては、一度引っ越せば、短くても二年間は住む場所。「住めば都」といいますが、慎重に選びたいものです。  
ところが、不動産仲介会社を訪れれば、「今日決めないとなくなりますよ!」と脅され、内見をしても、短時間ではわかることは限られてくるというもの。  
みんながそれなりに慎重に選んでいるはずなのに、引っ越しをして嫌な思いをしている人は数多くいます。  
次の引っ越しをするときに、「こんなはずじゃなかった」とならないよう、引っ越し物件の探し方にはどのようなポイントがあるかをしっかり把握しておきましょう!

不動産仲介業者の選び方

これらは、実はどれだけその地域の大家さんとつながっているかを示しています。  
今は便利な時代で、簡単に豊富な物件情報にアクセスすることができます。  
ということは、それだけでは、不動産仲介業者にあまり差はつきません。
実際に、2~3件業者を回ってみれば、ほとんど同じようなサービスを使っていることに気が付くでしょう。  
では、どこで差がつくのか?それは、その地域でどれだけ、その業者が信頼を作っているか?です。 そして、それを知る指標が、「無理をきけるか」と、「電話」なのです。  
無理といっても、本当の無理難題ではなく、「今日すぐに内見できます?」程度です。  
大家さんとつながりの作れている業者であれば、すぐに連絡を取ったり、その物件が無理でも、ほかの物件を紹介してくれたりします。ですので、無理を言ってみること。そして、その時にすぐ電話して対応してくれるか、を一つの基準にしてもよいでしょう。

優先順位を決めよう!

どうせ引っ越すなら今よりいいところに引っ越そう!と思うものですが、その「今よりいい」というところで、欲張りすぎると家賃がとんでもないことに…  ということもあります。  
まずは、関係者で話し合って、引っ越し物件に期待する「優先順位」を決めておきましょう。  
理想通り、完璧な物件というのは、あればいいのですが、よほど運がよくな限り出会うことはできません。
ですので、理想を100点とすれば、70~80点で着地するのが普通です。だとすれば、どこで20~30点分我慢するのか? 
それを考え、意思統一しておくことが大切です。  また、その優先順位を決める中で、「部分」と「全体」の両方を見て考えることも大切です。よくあるのが、「システムキッチンがほしい!」という「部分」で選ぶやりかた。  
これはこれで間違いではないのですが、先ほどの点数でいった時に、システムキッチンの占める割合は何点なのでしょう?  
もし、キッチンだけで70~80点になればいうことはないのですが、もし20点ぐらいだとすると、キッチンは20点満点だけど、全体だと…ということが起きてしまいます。  
部分の中で、どこは必須で、どこは捨てるのか。全体を見た上で決めていくことは大切です。  
その際に、私たちはそれぞれの個性の中で、「部分」にこだわるのが得意なタイプの人もいれば、「全体」を俯瞰してみるタイプの人もいます。  
自分がどちらなのかを把握した上で、自分に足りない部分の意見を素直に聞くようにするといいでしょう。  
最後に、優先順位の中でも最も大きくなるであろう「家賃」。これは、手取り月収の3分の1が相場、とよく言われますが、これに加えて、例えば出産を控えている。
転職などの人生の転機がありそう、といった部分も考慮に入れておくとよいでしょう。  
さらに、契約時の条件で、更新や途中退去の場合にどのような条件が付くかを確認しておくことが大切です。 

費用と効果を考える 

費用対効果、というのは、いくら払って、それでどれぐらいいいことがあるか、ということ。  
これを、簡単に数値化して考えていくことが大切です。  
例えば、同じ2年契約で駅徒歩10分、家賃10万円の物件と、駅徒歩15分、家賃8万円の物件を比較するとします。  
10万円出したら家計が破たんするのでなければ、双方の費用対効果を考えながら検討していくことが重要です。  
単純に考えると、年間の出勤日数が200日として、駅徒歩15分の物件では10分の余分な時間がかかります。
ですので、年間で2000分。契約の2年で4000分の差が生まれます。  
一般的なサラリーマンの給与を時給換算すると、2500円~3000円ぐらいになりますので、2年間で約17万円~20万円の違いがあります。今回の場合、家賃の差は2万ですので、2年間で48万。すると、駅に近い物件に住んだほうが費用対効果は高いことになります。もちろん、今の計算は通勤時間だけに絞っていますので、例えば休日の外出や、買い物、通学なども加わると、もう少し数字が変わってきます。また、通勤時間以外でも、追い炊き可能なことで節約できる水道代や、エアコンがすでに設置されているか?などによっても、敷金や礼金、家賃や共益費といった、目に見える費用以外の要素が決まってきます。  
あまり神経質になりすぎると、大変ですが、見た目の家賃だけで選ぶことで損をしてしまうことは非常に多いので、一つの参考としてみていってください。

敷金や礼金なども考慮に入れるべき重要な材料です。  
まず、敷金や礼金は、ちょっと考えるとないほうがいいのですが、その分リスクもあります。  
例えば敷金は、退去時のクリーニング費用やそのほかの原状回復費用に使われることが一般的です。  
法的には、通常の使用の範囲内であれば、退去者に原状復帰の義務はない、とされますが、通常の使用の範囲はなかなかあいまいですし、社会通念上それではすまないこともあります。  その際、敷金がないと、引っ越しの際に前住居の原状回復費用が掛かってしまい、面倒なこともあります。礼金については、例えば礼金を取る代わりに、大家さんが様々な便宜を図ってくれることもあります。安ければいいではなく、その中身を確認するようにしましょう。

注意したい、日当たりと水はけ

毎日住む家によって、健康が受ける影響は非常に大きいです。  
アレルギー対策のために、床材や壁材をチェックすることは大切ですが、同時に、日当たり、水はけ(風通し)を確認しておくことが重要です。  
日当たりは、洗濯物の乾燥だけでなく、室内を快適に保つためにも非常に重要です。
また、風通しが悪いと湿気がこもり、カビが発生することがあります。  
特にワンルームで、キッチンやシステムバスとリビングが一体化しているときには、この風通しが非常に重要です。
ただでさえ湿気がこもりやすいのに、風通しまで悪いと、暖かい季節には、また寒い季節であっても暖房をつけるとどんどんカビてしまう… そんな結果になります。
衣類がかびてしまうと捨てるしかないこともありますし、何より不衛生です。  
風通しが悪く、結果的に水はけが悪くなることで被る打撃は、金額換算が難しいぐらい大きなものになりますので、
必ず内見の際には、すべての窓を開けて風の通りがどうなっているかを確認してください。窓があることを確認するだけでは不十分です。窓があっても、大きな通りに面していて開けることが難しかったり、畑などに面していて埃が舞い込んでくることもあります。  このような場合は、実際には機能していないということですので、窓があるかないかではなく、実際に空けられるかを確認しておくことが大切です。  
実際に、日当たりや水はけの悪い物件に住んでしまって、健康を害してしまった、という事例や、すぐに再度引っ越しになってしまった、という事例は多くあります。  
物件そのもののきれいさや施設は重要なのですが、それを取り巻く環境に対しても注目するようにしましょう。

下見は絶対に!!

また、VRなどを活用し、360度物件の中がみられるサービスも始まっています。  
仕事などで忙しく、なかなか見に行けない、ということもあるでしょう。  
さすがに、一度も足を運ばずに家や部屋を選ぶ人はいないでしょうが、できることなら、内見の際に、また別のタイミングにでも、新しくすもうと思っている物件の周辺や、生活に関わる地域を下見しましょう。  物件は、部屋だけではなく、また建物だけでもありません。
その周辺の環境もすべて含めて、総合的な良さが決まります。  
だとすると、コンビニやスーパー、病院などの生活にかかわる施設がどこにあるのかを見ておくことは大切でしょうし、
実際に下見に行って初めてわかることがあります。  例えば、「スーパーまで5分」だけども、ずっと上り坂だったり、交通量が多かったり、といったことは、実際に足を運んでみないとわかりません。  
基本的には、一度住み始めたら2年間は住み続けるわけですので、検討する際には、「ここに住んだら…」という視点で考えていくことが大切です。  
さらに、街を歩いている人を見ながら、若い人が多いのか、ファミリー層が多いのか、年配の方が多いのかも見ていきましょう。住んでいる層によって、地域のニーズは変わり、地域のニーズによってその地域にこれまで、そしてこれから建つ施設が変わります。ニュータウンのように、今は不便でも、今後数年で大きく開発される地域もあるでしょうし、逆に、今後さびれてしまう地域もあるかもしれません。  
そういった、街の雰囲気をつかんでおき、それが自分や家族のライフスタイルに合うか、ということも大切な検討要素になりますので、ぜひ下見に足を運ぶようにしてください。  
これは引っ越し物件選びに限らないことですが、いわゆる、「カタログスペック」つまり、提供される情報だけにとどまらず、自分の目で見て、肌で感じて判断をすることはとても大切です。ぜひ、後悔の少ない物件選びの参考にしてみてください。